脳内に「遊」があるとき
なぜこの字を入れたか
頭の中を占めるものには、済んだことと、これからのことの両方があります。「遊」はそのどちらにも使える珍しい字です。遊んだ記憶も、遊ぶ計画も、同じ一字で置けます。字の成り立ちが「移動」であることを考えると、動いている最中を指すのが本来ですが、いまは計画の段階から占めはじめます。「楽」「趣」も検討しました。「趣」は趣味の意味に寄りすぎ、対象の無い遊びを表せません。「遊」は、友人と会うことも、一人で出かけることも、何もせず過ごすことも、まとめて置ける広さがあります。広すぎる字は避ける方針ですが、この字は例外にしました。
「遊」が多い脳内
占有率が高いほど、遊びに関することが頭の中で場所を取っています。実際に遊んでいるとは限りません。予定を立てている段階のほうが、占める面積は大きくなりがちです。診断としては、そこまで区別していません。予定があるかどうかも、診断は知りません。立てていない予定ほど、頭の中では大きく見えます。
この字を使う言葉
遊戯・遊覧・回遊のように、動きまわる意味が残っている語が多くあります。読みにくい語としては「遊説」があり、これは「ユウゼイ」と読みます。政治家が各地を回って意見を説く、という意味で、字の成り立ちである「移動する」がそのまま生きています。外遊・遊学も同じ系統で、どれも「あそぶ」ではなく「出かける」の意味です。機械の部品にゆとりがあることも「遊び」と言い、ハンドルの遊び、のように使います。これも「動く余地がある」という本来の意味からの派生です。「遊休地」のように、使われずに空いている状態を指す語もあります。
よく一緒に出る字
「友」「旅」と並べば、そのままの意味です。「金」と並ぶと予算の話が混ざります。「忙」「締」と並ぶときは、遊びたいのに動けない状態で、この組み合わせはかなりよく出ます。「暇」と並べば余裕があり、「課」と並べば余裕がありません。同じ「遊」でも意味が反転します。「家」と並ぶときは、出かけない遊びのほうが性に合っているのかもしれません。
字としての「遊」
「辵(しんにょう)」に「斿」を合わせた形声文字です。「斿」は旗がひるがえる形に「子」を添えた部分で、音を担います。
もとは旗を持って移動する、出歩くという意味でした。そこから、目的なく動きまわる・あそぶという意味に広がります。「遊説」「回遊」には、いまも移動の意味が残っています。
「辵(しんにょう)」を部首に持つ字には、進・退・追・迷など、移動に関わるものが集まります。「遊」がこの仲間であることは、もとの意味が「あそぶ」ではなかったことをよく示しています。
「遊」が支配したときのひとこと
「遊ぶ予定を立てるのがいちばん楽しい。」
自分の脳内の「遊」を数える36字の解説
この診断はすべてジョークで、実在の人物とは関係ありません。