アタマジ
怒

怒

音読み ド
訓読み いか(る)・おこ(る)

36字のうち、いちばん扱いに気をつかった一字です。

脳内に「怒」があるとき

なぜこの字を入れたか

入れるかどうか最後まで迷いました。怒りは他人に向かう感情なので、ジョークとして扱うと、笑えない人が出ます。それでも入れたのは、感情の字から怒りだけを抜くと、診断が不自然に穏やかになるからです。実際には誰でも怒ります。ただし本文でもカードでも、怒りの対象には一切触れない方針にしています。9画で、マスの中では上下に分かれて見えるため読み取りやすい字です。候補には「憤」もありましたが、画数が多く、一辺44ピクセルのマスでは潰れます。意味の面でも「憤」は深く長い怒りを指し、日常的にわいては消える怒りとは距離があります。診断で扱うのは後者のほうです。

「怒」が多い脳内

占有率が高いほど、収まっていない感情が頭の中で場所を取っています。相手がいるとも限りません。自分に対して、あるいは状況に対して出ることもあります。この診断は、あなたが何に怒っているかを知りません。受け取っているのは名前だけです。念のために書いておくと、この字が多く出ることは、あなたが怒りっぽいという意味ではありません。怒りが続いている時間も、測ってはいません。

この字を使う言葉

怒号・激怒・憤怒のように、音読みでは強い語になります。「憤怒」は「フンヌ」とも「フンド」とも読みます。訓読みでは「いかる」と「おこる」の二つがあり、前者のほうが文章語です。「怒髪天を衝く」は髪が逆立つほど怒ることのたとえで、中国の故事に由来します。「怒濤」は荒れた波のことで、人の感情ではなく自然の激しさを指す使い方です。「怒る」と「叱る」は混同されがちですが、前者は感情の発露、後者は相手を正す行為です。区別して使うと文章が締まります。四字熟語では「喜怒哀楽」があり、人間の基本的な感情の一つとして古くから数えられてきました。36字にこの字を入れたのも、結局は同じ理由です。

よく一緒に出る字

「焦」「忙」と並べば、余裕の無さが背景にありそうです。「泣」と並ぶと、どちらも感情が大きく動いています。「無」と並ぶ場合は、怒りが通り過ぎたあとに見えます。「笑」と並ぶ組み合わせは意外に多く、表に出していない、という読み方ができます。「酒」と並ぶ組み合わせだけは、少し気をつけたいところです。

字としての「怒」

「心」の上に「奴」を置いた形声文字です。「心」が意味を担い、「奴」は音を示します。

心が高ぶって抑えられない状態を表します。同じ「心」を部首に持つ字には、思・想・念・恋・悩などがあり、いずれも心の動きを表します。

「奴」が音符に選ばれたことには意味上の含みを読む説もありますが、形声文字の音符は音だけを担うのが原則なので、深く読まないほうが無難です。

「怒」が支配したときのひとこと

「怒っている。相手はもう覚えていないと思う。」

自分の脳内の「怒」を数える

36字の解説

この診断はすべてジョークで、実在の人物とは関係ありません。