アタマジ

音読み ショウ
訓読み わら(う)・え(む)

脳内が笑いで埋まっている。楽しいとは限らないのが、この字の厄介なところです。

脳内に「笑」があるとき

なぜこの字を入れたか

感情の字を選ぶとき、明るい側が一つもないと36字全体が重くなります。ただし「笑」を入れた理由はそれだけではありません。笑いは、楽しいときにも、その場をしのぐときにも出ます。一字で正反対の状態を抱えられる点が、診断の字として面白いと考えました。「楽」も候補でしたが、あちらは音楽の意味も持つため、マスに並んだとき読み手がどちらの意味か迷います。一字だけを置く設計では、意味が二つある字は不利になります。「喜」も検討しましたが、笑いほど日常的な動作ではありませんでした。

「笑」が多い脳内

占有率が高いほど、笑っている時間が長い状態です。それが心からのものか、場をやり過ごすためのものかは、絵からは区別できません。この診断は名前しか見ていないので、当然そこまでは分かりません。どちらとして読むかは、読む人に委ねられています。笑っている理由までは、絵には出ません。そこは読む人が補うところです。

この字を使う言葉

笑顔・微笑・爆笑・苦笑のように、笑いの種類を細かく言い分ける語が多い字です。よく誤用されるのが「失笑」で、本来は「こらえきれずに笑ってしまう」ことを指します。あきれて笑えない、という意味で使われることがありますが、それは本来の用法ではありません。「爆笑」も、もとは大勢が一斉に笑うことを指す語でした。「え」と読むのは「笑顔(えがお)」「笑窪(えくぼ)」など限られた語だけで、ほとんどの場合は「わら(う)」か「ショウ」です。「一笑に付す」は問題にせず軽くあしらう意味で、笑いの語でありながら、楽しさとは関係がありません。

よく一緒に出る字

「友」「遊」と並べば、そのまま楽しい側です。「疲」に近い字である「忙」や「焦」と並ぶと、しのぐ側の笑いに見えてきます。「泣」と並ぶ場合は、どちらも感情が大きく動いている、とだけ読めます。「無」と並ぶときは、笑ってはいるが中身が無い、という身も蓋もない読み方ができてしまいます。「酒」と並ぶ場合は、笑いの質をあまり深く考えないほうがよさそうです。

字としての「笑」

「竹」と「夭」を組み合わせた字ですが、成り立ちには複数の説があり、定説はありません。竹が風にしなう様子とする説、人が身をよじる姿とする説などが知られています。

はっきりしているのは、古くから「わらう」の意味で使われてきたことのほうです。字源が確定していない字は珍しくありません。

「竹」を部首に持つ字は、筆・箱・節・算のように、竹で作った道具に関わるものが大半を占めます。その中で「笑」は例外的で、このことも字源が定まらない一因になっています。

「笑」が支配したときのひとこと

「とりあえず笑っておく癖がある。」

自分の脳内の「笑」を数える

36字の解説

この診断はすべてジョークで、実在の人物とは関係ありません。