脳内に「服」があるとき
なぜこの字を入れたか
36字には、外から見える自分を扱う字がありませんでした。他の字はすべて内面か対象を指します。人前に出るときに何を着るかを考える時間は、実際にそこそこ長く、しかも他の字では置き換えられません。候補には「装」もありましたが、硬く、日常の身支度からは離れます。8画で、左右に分かれるためマスの中でも読み取りやすい字です。分類は「日常」です。身支度は毎日あるので、枠としてはここが適切だと判断しました。
「服」が多い脳内
占有率が高いほど、身につけるものが頭の中で場所を取っています。買い物とは限りません。今日何を着るかを決めかねているだけでも、この字は出ます。診断はあなたの持ち物を知りませんし、知る方法もありません。なお容姿について診断が何かを言うことはありません。これは36字を選ぶ段階から決めている方針です。似合っているかどうかを判定する機能も、もちろんありません。
この字を使う言葉
衣服・制服・私服のように着るものを指す語と、服従・服役・承服のように従う意味の語があります。同じ字でありながら、この二つはほとんど別語のように使われます。「服用」「一服」は薬に関する語で、「一服」はそこから転じて休憩の意味にもなりました。助数詞としても働き、薬や茶を一服・二服と数えます。読みが「フク」一つしかない点は、36字の中では珍しい部類です。「服」を「フク」としか読まないのは、日本語に入った時期が一つだったためと考えられます。「茶」が二通りに読めるのと対照的で、同じ日常語でも伝わり方によって差が出ます。「呉服」は絹織物を指す語で、中国の呉の国から伝わった織り方に由来します。ここでも「服」は着るものの意味です。「服」を含む語では「服装」が最も一般的で、着ているもの全体を指します。個々の品を指す「衣類」とは範囲が違います。
よく一緒に出る字
「友」「遊」と並べば、人に会う予定があるのかもしれません。「金」と並ぶ場合は、買うほうに傾いている頃でしょう。「家」と並ぶと、外に出ない日の格好に見えます。「忙」と並ぶときは、選ぶ時間が惜しい状態とも読めます。「笑」と並ぶ場合は、出かける予定が楽しみな頃かもしれません。
字としての「服」
もとの字形は、人を舟のそばで押さえつける形とされ、従わせるという意味が本来のものでした。
衣服の意味は、そこからの広がりです。体に沿わせて身につけるものを、従わせることになぞらえたと説明されます。ただし字源の細部には複数の説があります。
「服従」「服役」には本来の意味が、「衣服」「制服」には広がったあとの意味が残っています。薬を飲むことを「服用」と言うのも、体に取り入れて従わせる発想からです。
「服」が支配したときのひとこと
「着るものを考えている。買うとは言っていない。」
自分の脳内の「服」を数える36字の解説
この診断はすべてジョークで、実在の人物とは関係ありません。